炭酸・重曹・クエン酸について

炭酸・重曹・クエン酸はご家庭でも気軽にお安く安心して使用できるので要点をまとめて見ました。
(NHKのあさいち及びWikipediaからの引用です)

■炭酸について

炭酸(carbonic acid)は、化学式 H2CO3 で表される炭素のオキソ酸であり弱酸の一種である。
・炭酸水とは、炭酸ガスを含む水のことをいう。ソーダ水・ソーダとも言われる。
(二酸化炭素は気体は炭酸ガス、固体はドライアイス、水溶液は炭酸、炭酸水と呼ばれる)

・炭酸水素ナトリウム(重曹)とクエン酸を混ぜると炭酸ガスが発生し炭酸水となるので飲料としても用いられ、レモンを加えレモンソーダにしたり、砂糖を混ぜサイダーを作るということも可能である。

■炭酸の汚れ落とし効果
「炭酸の気泡はタンパクに反応して付着する、つまり汚れた箇所に炭酸が付着し汚れをもっていく」とのこと。

■炭酸の洗浄力が家庭でも活躍する。
用意するのは「重曹(炭酸水素ナトリウム)」「クエン酸」「水」です。
これらを混ぜると炭酸が出来上がります。
炭酸が出来るときに生じる発泡効果に驚きの洗浄力がある。

効果を発揮するのは「台所のシンクの三角コーナーの汚れ」「お風呂やトイレなどの水アカ汚れ」「窓ガラスや液晶画面などのホコリ汚れ」など。
炭酸は「気泡による物理的な汚れ落とし効果」と「弱酸性の効果」があってその力で特に水アカなどのアルカリ性の汚れを落とすとのこと。

炭酸の作り方とお掃除時の利用法
水500ミリリットルに対してクエン酸を小さじ4杯を入れてクエン酸溶液を作る。

重曹(炭酸水素ナトリウム)を汚れた場所に適当に目分量でふりかける。
かけ終わったら「クエン酸水」をかける。
重曹とクエン酸水が反応して発泡する。
発泡が汚れやぬめりをきれいに取り除く。

以上でお掃除終了です。
汚れがガンコであった場合は洗浄後雑巾などでひとふきして下さい。
簡単に気持ちよく汚れを落とすことができます。

■炭酸を飲んだときに胃がどう変化するのか?
レントゲンで比較してみたところ、水を飲んだときでは胃に変化は起きなかったが、炭酸を飲んだら胃のぜん動運動が活発になることを検証しました。

■炭酸入浴にどのくらい血行促進効果があるのか?
36度のお湯と炭酸、それぞれに15分間入浴して血流量と毛細血管の様子を比較しました。
その結果、お湯は入浴前に比べて2倍程度。炭酸は入浴前に比べて10倍以上とお湯との差が出ました。
血行がよくなっていることを指します。
毛細血管の血液の流れを比較しても、その違いは明らかになりました。
名古屋共立病院では炭酸の血行改善効果を動脈硬化が進むとなる「閉塞性動脈硬化症」の治療に用いています。
(この病気は末端まで血液が行き渡れば回復の見込みがあります。)
名古屋共立病院では、通常治療に加え、炭酸浴を行うことで回復率が大幅に上昇したといいます。

■炭酸で食材がやわらかくなるのか?
ニンジンやダイコンといった根菜類や豆類を柔らかくすることができることがわかりました。
炭酸の発泡効果は魚のぬめりを落とすことにも効果的だといいます。
普通は塩でぬめりをとりますが、炭酸は魚をボウルに入れてただ注ぐだけなので簡単にぬめりを落とすことができる。


■炭酸水素ナトリウム(重曹)について

炭酸水素ナトリウム(重曹)(Sodium Hydrogen Carbonate)NaHCO3はナトリウムの炭酸水素塩である。
常温で白色の粉末状で、pHは弱アルカリ性(弱い塩基性)である。
水には少し溶解し、メタノールにも僅かに溶解するものの、エタノールには不溶。
具体的には、水100 gにつき約10 g、メタノール100 gにつき約1 g溶解する。

■炭酸水素ナトリウム(重曹)は酸と反応し二酸化炭素を発生するので、泡消火器、酸アルカリ消火器にも用いられる。 鉛蓄電池の電解液(希硫酸)の中和剤としても用いられる。

■炭酸水素ナトリウム(重曹)は食品添加物として用いられる。
加熱によって分解し二酸化炭素を発生する性質から、ベーキングパウダーなどとして調理に使われる。
ワラビなどの山菜のアク抜き、松の実などの臭み取り、豆を早く煮るため、肉を柔らかくする下ごしらえ、グレープフルーツや夏みかんの強烈な酸味を中和させるために直接かけたり、冷凍エビの食感改善などにも使うことができる。
しかし大量に摂取するとアルカローシスなどの問題を引き起こす恐れがあるとされているので、特に幼児が誤食しないように注意する必要はある。

■炭酸水素ナトリウム(重曹)は研磨効果、鹸化(乳化)効果から、洗剤や洗剤の補助として、ティーカップなどの茶渋落とし、換気扇などの固着した油汚れ・焦げ落としに使用されたりする。

■炭酸水素ナトリウム(重曹)は酸性の臭いに対する脱臭効果があり、肉・魚臭さを消したり、靴箱の脱臭剤などにも使用できる。最近では歯磨きやうがいなどにも使用されることがある。

■炭酸水素ナトリウム(重曹)は天然の温泉に含まれる場合は重曹泉となり、これを模した入浴剤もある。炭酸水素ナトリウムは多くの入浴剤に配合されている。

■炭酸水素ナトリウム(重曹)は医薬品としては、胃酸過多に対して制酸剤として使われる。ただし胃液には塩酸が含まれているために、炭酸水素ナトリウムは急速に分解し二酸化炭素の気泡が発生する。
この気泡が胃を刺激し、さらなる胃液の分泌を促進することが知られている。
また点滴剤はアシドーシスの対症療法に用いられる。ただし近位尿細管性アシドーシスに対しては、点滴ではなく経口的に投与し続けることでアシドーシスの補正を行う。なお投与がナトリウムの過剰摂取につながり高ナトリウム血症になることが稀にある。

■炭酸水素ナトリウム(重曹)は酸性の土壌の中和に用いれば、アルカリ性の土壌を好む植物の生育がよくなる。安全性の認められた特定農薬(特定防除資材)の1つであり、有機栽培でもウドンコ病等を防除するために使用される。

■クエン酸について

クエン酸(citric acid 化学式C6H8O7)は柑橘類などに含まれる有機化合物で、ヒドロキシ酸のひとつである。
レモンをはじめ柑橘類に多く含まれていることからこの名がついた。柑橘類の酸味の原因はクエン酸の味に因るものが多い。

クエン酸カルボキシル基を3個有する弱酸で、爽やかな酸味を持つことから食品添加物として多用される。
水溶液は弱アルカリ性を示す。
潮解性(湿気を帯びやすい)があるので保存には注意が必要です。

■生体内ではクエン酸回路の構成成分であり、オキサロ酢酸とアセチルCoAとの反応によって生成する。

■クエン酸は摂取されると血液中から細胞内に入って行き細胞内のミトコンドリアのクエン酸回路の間で動いている。

■クエン酸は食品添加物でもあり、清涼飲料水を始め各種の加工食品に添加される。電気ポットや加湿器の洗浄にも用いられる。

2011.07.25更新