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別 名 :シベリア人参、刺五加 主な産地:ロシア、中国、北海道 薬効薬理:体力増強・強壮作用、抗ストレス作用、 中枢神経に対する作用 |
エゾウコギは朝鮮人参と同じウコギ科の植物で、広葉樹原生林に自生しますが、分布は世界的にみてもごく狭い範囲に限られます。日本では北海道(蝦夷)にだけ自生することからこの名で呼ばれています。他にロシアのアムール州、サハリン州、中国の黒龍江省、吉林省に分布しています。これらは夏と冬の寒暖差が60度以上にもなる地域です。厳しさのなかでたくましく根をはり新芽を育て、繁殖力も旺盛です。但し、極寒の中で育つので成長は遅く、細胞は大変緻密です。 エゾウコギは特に根の部位に有効性があるといわれています。ソ連(現ロシア)科学アカデミー等の実験データによると、強壮、強精、肉体疲労の予防回復効果はもちろん精神疲労の予防回復、血糖低下作用、血圧安定効果、耐久力増強効果、生体抵抗力増強作用、抗ストレス効果、集中力の維持増強作用、新陳代謝促進作用、延命効果、食欲増進体重増加作用、増精子、催淫作用等が報告されており、ソビエト(現ロシア)ではスポーツ選手の耐久力増強や宇宙飛行士等頭脳労働者の作業能率向上や抗ストレス剤として大いに利用され、その有効性と安全性が認められています。 |
エゾウコギが広く世界に知られるようになったきっかけは1980年のモスクワオリンピックでの旧ソ連の圧倒的な強さでした。 アメリカでは旧ソ連の活躍の秘密を様々な角度から観測し、その原動力がエゾウコギであることを突き止めました。その情報はNASAの宇宙食を研究している世界生命調査研究所に伝わり、一挙に注目されるようになりました。 エゾウコギの抗ストレス作用には、生体の抵抗力を増やすことで、ストレスに抵抗できる体を作る、βーエンドルフィン分泌が関係します。 βーエンドルフィンとは・ホルモンの一種でストレス負荷に伴い分泌され、多幸感をもたらすと考えられています。 ※βエンドルフィン(脳内モルヒネ) 脳内で働く神経伝達物質の一つで、モルヒネと同じような作用をする物質です。 鎮痛効果の他に気分の高揚、幸福感などが得られることからハッピーホルモン或いは脳内モルヒネとも呼ばれています。また免疫細胞を活性化することもわかってきました。 エゾウコギはこのβエンドルフィンの分泌を促し、肉体的、精神的な苦痛、ストレスを軽減させる効果などが確認されています。 |
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