円形脱毛症
円形脱毛症とは、痛みも痒みもなく円形や楕円形に頭の毛が抜け地肌が見える脱毛です。
「髪が抜けるなんて、ちょっと恥ずかしい病気」と思っていませんか?ところがこの病気は、男性、女性、赤ちゃんから80代まで幅広く誰でもかかります。特に、10〜20歳代に初めて症状が出てくることが多いようです。最近では小学生にもみられる病気になってきました。
<原因>
遺伝的素因(体質)と、生活環境・ストレスなどが引き金になっていると言われています。アレルギー疾患や精神的ストレスなどが免役の仕組みを狂わすきっかけになることもあるようです。
また、最近では、免役をつかさどるリンパ球が毛を作る毛母細胞を攻撃して、毛を作り出せないように壊してしまうことがわかってきました。
遺伝的素因は仕方ないにせよ、生活環境・ストレスは、ある程度のコントロールが可能です。
<経過と治療>
脱毛が一ヶ所の場合は6ヶ月くらいで自然に治るものが多く、抜けている範囲の広いときや1ヶ所が繰り返し起きている場合は治療が必要で、一度かかると再発することが多いようです。
治療は薬物療法が中心となりますので、専門家に相談されるとよいでしょう。
<予防策>
睡眠 |
髪の毛の成長は夜行われ、昼間は成長しません。したがって、夜、皮膚に十分な血液が流れることにより、毛の成長が行われます。また、体内時計にも関係しているため昼夜の逆転生活・夜ふかし等は避けたほうがよいでしょう。 |
喫煙 |
喫煙することにより毛細血管が硬くなり、十分な血流が維持できなくなる可能性があります。ヘビースモーカーの方は、健康と抜け毛予防のために禁煙をお勧めします。 |
ダイエット |
ダイエットによる急激な体重減少は、様々な体調異常とともに、抜け毛をも急速に進めることがあります。必要以上に過激なダイエットは、髪のためだけでなくからだにも悪影響です。 |
ストレス |
ストレスを解消するだけで、円形脱毛症が治る人もいます。ストレスの解消法は人によって違いますが、カウンセリング等を受けてみるのもひとつの方法だと思います。 |
オムロン 健康作り講座より ビーイング・サポート・マナ 上村 真美子
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